アーティスト/デザイナーとしてのTom Sachs(トム・サックス)が NikeCraft ブランドとタッグを組んで送り出す、Mars Yard(マーズヤード)シリーズの最新作 3.0。2012年の1.0、2017年の2.0から長らく待たれてきたこのモデルが、ついに“Natural / Sport Red / Maple / Sail / Black”というカラーウェイと共に “2025年9月” にリリースされます。過去モデルのファン、スニーカーヘッズ、デザイン愛好家すべてを惹きつける要素が満載の一足です。
基本情報
- スニーカー名
TOM SACHS × NIKE Mars Yard 3.0 “Natural / Sport Red / Maple / Sail / Black” - スタイルコード
IF2885-100(または DA6676-100 とも表記される) - カラーウェイ
Natural / Sport Red / Maple / Sail / Black - 価格
US$275(約275ドル) - 発売予定日
- 一部先行アクセス:2025年9月5日 via Tom Sachs の I.S.R.U. アプリ内チャレンジを通じて購入可能に。
- 一般販売:2025年9月19日に Nike および select リテーラーで展開予定。
- 販売場所
- Tom Sachs 公式ストア(オンライン)/ I.S.R.U. アプリ経由のチャレンジ達成者向け先行アクセス
- Nike SNKRS および select retailers 国際的に展開予定。
デザインとテクノロジーの特徴



この Mars Yard 3.0 は、見た目では過去のモデル(1.0・2.0)との伝統を引き継ぎながらも、各所に改良を加えられ、履き心地・耐久性・機能性が強化されています。以下は主な仕様と注目ポイント。
- アッパー素材:オープンメッシュポリエステルベース + メイプル (“Maple”) スエードのオーバーレイ。自然な生成り調 (“Natural”) のベースカラーが第一印象を与えます。
- TPU トゥーキャップ(黒)を追加。つま先の保護が強くなっており、機能性がアップ。
- TPU ヒールクリップによる安定性の強化。歩行や耐久性のための補強パーツ。
- 新しいミッドソールユニット:React フォームを全面に使用。前作よりもクッション性とレスポンスが向上。
- アウトソール:ナチュラルラバー + カーボンファイバーシャンク(ソール内部に設けられた剛性補強プレート)搭載。トラクションと耐久を両立させた構造。
- その他ディテール:シルクスクリーンプリントされたスウッシュ、ステアガード(アイステイのオーバーレイ構造二分割)、オーバーサイズのアイレット、編み感のあるポリエステルシューレース、ヒールのプルタブ/ドーニングストラップなど。
過去モデルとの比較:1.0 & 2.0 から進化した部分
Mars Yard 1.0(2012年)および 2.0(2017年)は、その素材感・風合い・色の構成(Natural/Maple スエード/赤い Swoosh 等)によってスニーカーヘッズの中で強い“伝説”となっています。Mars Yard 3.0 は、その伝統を尊重しつつ、以下のような進化が加えられています。
要素 | 1.0/2.0 | 3.0 のアップデート |
---|---|---|
トゥーキャップ | 通常ラバー補強 | 新たに TPU キャップ搭載で耐久性向上 |
ミッドソールのクッション素材 | 過去モデルは比較的控えめなフォーム | React フォームを全面採用し、レスポンスと快適さが増している |
安定性補強 | ヒールクリップなどはあったが限定的 | ヒールクリップ + カーボンファイバープレートを採用し、踏み込み時の剛性・安定性が格段にアップ |
見た目(カラー・素材構成) | “Natural + Maple + Sport Red + オフホワイト/アイボリー系” が基本 | 新色部分はほぼ伝統色を引き継ぎつつ、ブラックのトゥーキャップなどアクセントで現代性を加味 |
このように、「見た目は似ているが中身は大きく変わった」という感覚が 3.0 にはあります。
発売戦略と購入の道筋
このモデルはただ“出すだけ”ではなく、購入プロセスそのものが体験として設計されています。
- I.S.R.U.(In-Situ Resource Utilization)チャレンジアプリ: Tom Sachs が開発したアプリで、週ごとに提示されるチャレンジをこなすことでポイントを獲得し、購入権を得ることができる仕組み。これが先行アクセスの鍵。
- チャレンジ/リワード形式を取ることで、ただ“金を出せば買える”モデルとは異なり、参加・体験要素を重視する戦略。ファンとのエンゲージメントを深める狙いとも見られます。
- 一般販売日:9月19日、Nike や SNKRS、 selectショップで展開される見込み。先行アクセス者以外はこの日を狙うことになる。
- 価格帯が $275 というのは Mars Yard シリーズの中でも高価格側に入る。コストと機能のバランスを重視した結果とされます。
評価予想とファンの反応
Mars Yard 3.0 に対するファンの期待と反応は既に大きく、肯定的・批評的な声の両方があります。
- 素材の質感(スエード、メッシュ、TPU補強など)やカラー使いは“伝統を尊重している”との評価。
- 一方で、「プロポーションがこれまでと少し違う」「トゥ部分が長く見える」「アイステイの構造が変わった」という見た目の違いを指摘する声も。
- 重量の問題や、TPU・カーボンプレートの剛性がどう履き心地に影響するかを心配する声もあります。特に一日中履く用途や街歩きでどれほど快適かは実際に履いた人のレビューが出そろわないと判断しづらいと思われます。
履き心地想像:過去モデルとの比較から見える可能性
この section は私個人の予想や期待も入れつつ、「過去モデルを履いた経験」がある人が Mars Yard 3.0 に期待できることを整理してみます。
- 過去の Mars Yard シリーズは、“ワークシューズ+探検靴”的な設計思想 → 履き口まわり・素材・補強でアウトドア要素が強いが、万能快適とは言い難い部分もあった。
- 3.0 は React フォーム+カーボンプレート の組み合わせで、クッション性と反発感/安定性のバランスが良くなっていることが報告されています。これにより、「長時間歩く」「街中を歩き回る」「不整地」という過去の弱点が多少緩和される可能性あり。
- 一方、トゥーキャップの TPU やヒールクリップなどで補強が強くなっている分、「足先の自由度」「軽さ」「柔らかさ」といった点では過去モデルに比べて重く/剛性がある印象を受けるかもしれません。アウトドアやアートワーク的使用、ファッション用途では許容されるが、“ランニングシューズのような軽快さ”を期待するとギャップあり。
- サイズ感は過去 Mars Yard が True to Size(普段履くサイズで大きな差はない)という声が多いため、3.0 でも同じ傾向と予想されます。公式/GOAT のリリースガイドでもそのように案内されているという報道あり。
総まとめ:Mars Yard 3.0 は“藝術と使用の境界”で立つ一足
この Mars Yard 3.0 は、ただのアップデートモデルではなく、Tom Sachs × NikeCraft のコラボレーションの核心を感じさせる作品です。見た目の親しみやすさと同時に、機能・強度・履き心地という使用者の要望にも応えようという意欲が感じられます。
- モデル名:Tom Sachs × Nike Mars Yard 3.0 “Natural / Sport Red / Maple / Sail / Black”
- 価格:US$275
- 発売日:先行アクセス 2025年9月5日、一般販売 9月19日(国際展開含む)
- 主なアップデート:TPU トゥーキャップ、React フォーム、カーボンプレート、ヒールクリップ、アイステイ構造の変更など
- 見た目の意義:過去モデルのアイコンカラーを保持しつつも、ブラックや新補強で現代の使用に耐える仕様へと進化
購入までの道筋は難しく、先行チャレンジやリテーラーの抽選などでの入手が予想されます。値段も高めですが、それに見合うストーリー性と完成度があると多くのレビューが期待を寄せています。
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