ランニングシルエットを取り入れた厚底モデルがトレンドを牽引する中、New Balanceが誇る“99X”ファミリーの新たな血脈「2010」が注目を浴びています。その最新色 BLACK/BLACK/GREY は、文字通り静かな強さと上質感を併せ持つ一足。機能とスタイルの両立を目指しつつ、990v6の快適さを愛する足にもどう響くのか——。真剣な“履き心地比較”目線で掘り下げてみます。
基本情報
- スニーカー名
NEW BALANCE 2010 BLACK/BLACK/GREY(別名 “Black Cement”) - 発売予定日
2025年8月20日(水) - スタイルコード
U2010TTB - 価格
22,000円(税込) - 販売場所
- New Balance公式オンラインストアおよび一部セレクトショップにて展開予定
デザイン & テクノロジー:99XのDNAと現代の融合
1. 重厚なトーン × 落ち着きの素材
アッパーはブラックメッシュベースにスエードオーバーレイが乗る構成。ブラック一色で統一されながらも、ほんのりグレーがかったミッドソールと微妙に異なる質感の素材使いで奥行きを出しています。暗闇に溶け込むような静かな佇まいながら、高級感も漂わせる絶妙なカラーリングです。
2. “990 DNA”の継承:快適性と安定性を支える構造
990シリーズ譲りのABZORB SBS(Shock Blown Rubber)のミッドソールを採用し、シューズ内部にはスタビリティシャンクも搭載。これにより、ダッドシューズ的な厚底とは一線を画す、しっとり滑らかで安定感ある履き心地を実現しています。
3. ミニマルなのにこだわり深いディテール
“2010”の特徴であるオーバーレイの楕円形ヒールや“波状の切り出し”デザインが990シリーズと差別化を図る重要ポイントに。また「N」ロゴは同色系で主張を抑えつつ、リフレクティブな素材でさりげなく存在感を残す工夫も秀逸です。
990v6との比較:快適さの継続を求める視点で
個人的には、990v6のMade in USA仕様をとても気に入っており、その履き心地の良さを基準にするクセがあります。以下、両者を比較する視点でチェックしてみます。
クッション性:穏やかさ vs 安定感
Redditのレビューでも語られている通り、990v6はFresh Foamミッドソールながら「比較的しっかりしたクッション」と評価されており、衝撃吸収と安定性のバランスが高評価です。対して、2010はABZORB SBSを使い、ややしっとり重めの反発感と厚みを提供。990v6と比べると少しソリッドな印象かもしれませんが、「踏み込んだ瞬間の安定」という点では期待値大です。
履き心地の感触:軽さ vs 厚み
990v6はMade in USAモデルでも軽さがあり、長時間の歩行にも疲れにくい印象。一方、2010はミッドソールの厚さとシャンクの存在感から、より安定した“包まれる安心感”を提供するポジション。軽快を取るか、しっかり支えを取るか――好みが分かれるポイントといえます。
総合バランス:日常使い vs アクティブ志向
990v6はオールラウンダーとして万人におすすめできる快適さ。一方で2010は、街歩きや長時間立ち仕事など、ある程度の安定と耐久性が求められるシーンにマッチしそう。自分の生活スタイルや重視したいフィーリング次第で使い分けたくなる一足です。
総まとめ:控え目な佇まいの中に宿る魅力

New Balance 2010 Black/Black/Greyは、静かに存在感を放つ“ニュー・レトロランナー”。990シリーズの良さを受け継ぎつつ、自らが立つ土台を感じさせてくれる重厚な快適性を備えています。
990v6のしなやかさと比較すると、より確かな安心感を求める人にはうってつけの選択肢です。自分の足の相棒として、ぜひ店頭やレビューで履き比べてみてください。履き心地好きを唸らせる意外な“未発掘の良作”としておすすめです。
コメント