アーティスト/デザイナー トム・サックスが手がけるNikeのプロジェクト **NikeCraft(ナイキクラフト)**から生まれた「General Purpose Shoe(GPS)」シリーズに、新色 BLACK/WHITE/TEAM ROYAL が登場予定です。2026年春に予定された発売は、静かでありながら存在感のある、美しく機能的なカラーリングが魅力。この一足は「作業着のように日常に溶け込むユニフォーム」の精神を体現しています。
発売情報(箇条書き)
- スニーカー名
TOM SACHS × NIKECRAFT GENERAL PURPOSE SHOE BLACK/WHITE/TEAM ROYAL - 発売予定日
2026年春 - スタイルコード
FZ1363-002 - 価格
海外リテール価格:125ドル - 販売場所
NikeおよびTom Sachs公式オンライン、ならびに一部セレクトリテーラー(一部店舗)にて展開予定
GPSとは何か?その精神に迫る背景
1. 「工具としてのスニーカー」GPSのコンセプト
GPSとは“General Purpose Shoe”の略で、トム・サックスが「汎用性こそが美徳」として設計した、あえて特別ではない日常着のようなスニーカーです。広告には「Boring(退屈)」というキャッチフレーズを打ち出し、過度な装飾ではなく”sneakerは使われるためにある”という哲学が反映されています。
このコンセプトは、宇宙用を体現したMars Yardシリーズとは対照的な、地に足の着いたデザイン哲学を示しています。
2. 初代「Studio」カラーとその進化
GPSは2022年6月に「Studio」と呼ばれるカラーで初登場しました。ガムラバーのミッドソール、白ベースのアッパー、そしてスカイブルーのプルタブというシンプルで実用的な外観が特徴です。価格は110ドルで、サイズ展開も広く“perennial(永続的)”な展開を予定していました。
その後は「Dark Sulfur」「Pecan Brown」「White Vivid Sulfur」などが展開され、色の幅も徐々に広がっていきました。
BLACK/WHITE/TEAM ROYAL、新色の魅力

1. クリーンかつ存在感のある配色
今回登場する新色は、「黒」「白」「チームロイヤルブルー」「チームオレンジ」「ガムダークブラウン」で構成されるカラーリング。ベースの黒と白に、王族のような深いブルーとアクセントのオレンジが加わることで、静謐ながらも主張のあるルックスに仕上がっています。
2. 従来のGPSの構造を踏襲しつつ
GPSの基本設計—通気性に優れたニットアッパー、3ピースのカップソール、ワッフルトレッド等—は継承。新色によってさらに洗練された印象になりつつ、工具としての耐久性や実用性も備えています。
3. 「ユニフォーム」としての姿勢
Tom Sachs自身が「Your uniform.」と語ったように、このGPSシリーズは、ファッション性よりも“着る人の日常に溶け込む一足”として設計されています。そのため、活用を前提としたカラー展開が今後も続くと期待できます。
既存カラーラインナップと稀少動向
- 初代(Studio):2022年6月発売、110ドル
- 追加カラー:Dark Sulfur、Pecan Brown、White Vivid Sulfurなどが順次登場
- 未定カラー:White Gorge GreenやRattanは企画されていたが中止
日本国内ではPecan Brownの小さいサイズがアウトレットに
なかでも「Pecan Brown(小麦のような茶色)」モデルでは、売れ残った一部のサイズはアウトレットに出回ったという話も見られます。
特にサイズ12.5(約30cm)以下のレディースやスモールメンズが優先的に残ってアウトレットへ流れた印象があり、コレクター間でもちょっとした話題になっています。
総まとめ
TOM SACHS × NIKECRAFT GENERAL PURPOSE SHOE BLACK/WHITE/TEAM ROYALは、日常に溶け込みつつも、どこか儀式のような静謐さを携えた一足。機能美と色のバランスが高次元で融合されており、飽きがこないデザインへと昇華しています。
- 発売時期:2026年春
- 価格:125ドル(海外)
- 主要 retail:Nike、Tom Sachs公式、セレクトショップ
実用性とカルチャーを兼ね備えたGPSシリーズ、特にこの新色は、次世代の“ユニフォームスニーカー”として長く愛される予感です。
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